ふくもと歯科医院ブログ

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歯科医院でのコロナウィルスへの感染について

 

 

 

歯科医院でのコロナウィルスの感染リスクについて (ニューヨークタイムズ誌より)

コロナウィルス感染の世界的な感染拡大が起き、日本でも行政が不急不要の外出を控えるように呼びかけています。患者の皆様もこのようなご時世に病院にかかる、あるいは歯科医院にかかる事について不安があるかと思います。

~歯科医院で感染するのか?~

とても興味深い記事がニューヨークタイムズに掲載されましたのでご紹介いたします。

看護師と医師は感染リスクが高いが、同じ似た状況の美容師や歯科医師は?という見出しで書かれており、職業別の罹患傾向を分析しています。(2020年3月15日)

それによると、「疾患に接しやすい」と「人との距離が近くなりやすい」の2軸で職業をプロットすると、歯科医師、救急救命士が圧倒的なリスクの高い職業となります。(日本でいう3密;密閉空間、密集場所、密接場面が起きやすい職業ということです)

しかし、そのどちらもそれよりは状況的にリスクが低いであろう看護師や介護士と比較し、罹患数は低い結果が出ています。そして、疾患と接するリスクは低いはずのコーヒーショップやスーパーの店員の罹患数が高い結果がでています。

これが何を意味しているのか?歯科医院はかねてから、感染症リスクが高い職業であることが指摘されており、通常臨床においても、すべての患者が何らかの感染症を持っているリスクを想定して対応する、いわゆる標準予防策を行っています。そのレベルに差はあれど、今時グローブをつけないで診療をする歯科医師はいません。30年前はつけているほうが少なく、20年前でもつけていない先生もちらほらいました。しかし、いまは全くいません。これは、我々の世代は標準予防策を教育されてきているからです。また、マイクロスコープや防護メガネも同じように普及しています。

当院では元々感染対策を実施しておりますが、今回を機により一層厳しくしております。

オートクレーブや薬液での滅菌やディスポーザブルの活用などは当然とし、①全スタッフがマスク・グローブ・ゴーグル等を常に装着する、②次亜塩素酸・アルコールなどの消毒液を使用し患者ごとの清掃を徹底する、③患者さんには来院時に必ず手指の消毒・手洗いを徹底してもらう、などのごくごく当たり前の事ではありますが、手指を通じての感染リスクはゼロに抑えられるよう努めております。

~結論~

標準予防策によりコロナ感染リスクはかなり下げることができることと結論付けられます。これは、この記事でも言及されています。症状のないコロナ感染患者の存在も報告されていますから、閉鎖しない限りコロナ感染患者と接触をゼロにすることはできません。

ただし、標準予防策や患者の健康管理を普通に行っている歯科医院であれば、歯科医院で受診してコロナに感染する可能性は低いと言えると思います。

このような時期に、歯科医院へ通院するかどうかは、患者さんご自身の判断が最重要ですが、ひとつの判断材料になれば幸いです。

それよりも、良好な口腔環境を維持することが感染リスクを減少させることが期待されています。また口呼吸が習慣になっている方は本来の鼻呼吸にする事も有効です。感染しないためには免疫力を高める事は大切です。睡眠・食事・運動の⒊つをしっかりする事で免疫力を高めましょう。来院時、帰宅時の手洗いをしっかりしていただき、安心して受診してください。

From The New York Times : 2020.3.15

The Workers Who Face the Greatest Coronavirus Risk

Nurses and doctors rank high. But so do hairdressers and dentists.

 https://www.nytimes.com/interactive/2020/03/15/business/economy/coronavirus-worker-risk.html?smid=em-share